ジュニアユースセレクション：U-12保護者のリアルな経験談

2025年7月2日

「うちの子もジュニアユースのセレクション、受けるのかな？」

U-11、U-12年代の選手を持つ保護者の皆さんなら、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか？我が家もそうでした。一緒にサッカーをしていた1学年上の選手たちが次々とセレクションに挑戦する姿を見て、「いよいよウチも…」と情報収集を始めたのが、ジュニアユースへの道のりの始まりでした。

このページでは、これからジュニアユースのセレクションを検討する、受ける選手の保護者の皆さんに向けて、私が実際に経験したセレクションまでの道のりを、その時々の心境を交えながら共有したいと思います。皆さんのセレクション準備の一助になれば幸いです。

情報収集の変遷と重要性

まず着手したのは、チームの情報収集。最初は漠然と「どんなチームがあるんだろう？」という気持ちで、チームの強さ、具体的には県リーグの所属ディビジョンや過去の成績に注目していました。これは県のサッカー協会のウェブサイトで確認でき、客観的な情報として役立ちました。

しかし、情報を集めるうちに、関心は「強さ」だけでなく、**「どんなサッカーをしているのか」「どんな雰囲気のチームなのか」「どんな経歴のコーチが所属しているのか」**といった、より具体的な活動状況へと移っていきました。

それに伴い情報源も変化し、各チームの公式サイトを中心に見ていましたが、もっとリアルな情報を求めるようになり、インターネット掲示板やYouTubeが非常に参考になりました。試合の様子やチームの雰囲気を知り、憧れが増したり、悪い噂があることも知り不安に思ったりの日々でした。

最終的には、Instagram、Facebook、XといったSNSが重要な情報収集の場となりました。ここでは、練習会やセレクションの最新情報はほとんどがSNSで発信されており、欠かせないツールとなりました。

小学生向け選抜スクール参加がもたらすもの

情報収集を進める中で、近隣のサッカースクールを探しているうちに、自然とジュニアユースチームが開催している小学生向けの選抜スクールの情報も目にするようになりました。近隣で比較的安価であることもあり、複数のスクールへの参加を決めました。

スクールに参加することで、お子様にも私自身にも大きな心境の変化がありました。スクールでは各チームの「カラー」がはっきりと伝わってきました。例えば、「非常に技術を大切にするチーム」「練習の雰囲気が良いチーム」「コーチが魅力的なチーム」など、それぞれに特徴があることが分かりました。

そして何よりも、「このチームはうちの子を選手として評価してくれているな」と感じることができたのは、大きな収穫でした。また、子どもが各チームのコーチと触れ合う中で、特定のチームのサッカーに惹かれている、と感じたのも印象的な出来事でした。

スクールに参加したことで、セレクションを受ける前から選手としての特徴を深く理解してもらえたと感じています。これは、セレクション当日に、お子様が自分の持ち味を存分に出す上で、きっと大きなアドバンテージになると思います。

練習会参加の目的と気づき

選抜スクールへの参加と並行して、いくつかのチームの練習会にも参加しました。私たちの目的は明確で、「セレクションを受ける意思があることをチームに伝える」ことでした。こちらの熱意を示すことは、やはり大切だと思います。

練習会は、スクールとはまた異なる、普段のチームの雰囲気を肌で感じられる貴重な機会でした。今振り返ると、練習会の練習内容には各チームの特徴が本当によく表れていたと強く感じます。

練習会を通じて、事前に得ていた情報や選抜スクールで感じたチーム像が、「やっぱりそうだったんだ」と裏打ちされたような感覚がありました。手応えや課題を明確に感じる、というよりも、これまでの情報が確信に変わるような経験でした。

セレクション当日、いざ本番へ

そして迎えたセレクション当日。親としての期待と緊張、高ぶりはありましたが、「やれるだけやっておいで」という心境で送り出すことができました。息子自身はどうだったか。もちろん緊張はあったと思いますが、事前に知っている選手がたくさん集まることが分かっていたので、ガチガチに固まったり、全く知らない場所へ踏み込むような感覚ではなかったようです。

セレクション会場には、やはり「そのチームに入りたい」と本気で思う選手たちが大勢集まっており、独特の緊張感が張り詰めていました。私は、知っている保護者が複数いたので、彼らと話すことで自分の緊張をほぐそうとしていた気がします。

セレクションは炎天下の中、試合形式で5試合以上行われるケースもありました。印象的だったのは、チーム分けの段階で選手たちのレベルが分けられている印象を受けたことです。息子が割り当てられたチームには知っている選手が多く、彼らのレベルから考えて「極端な失敗がなければ合格するだろうな」という印象がありました。

実際に、ハイレベルなゲームの中で、息子はリズムを崩さずに次につなげるプレーができていましたし、得点につながるパスを出すなど、特に悪い印象のプレーはなかったと思います。